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羅臼岳における携帯トイレの回収システムの啓発チラシについては、12日に斜里町環境保全課から知床ガイド協議会にも情報提供がされたところです。これに先立つ11日には北海道から情報提供を受けた北海道山岳ガイド協会が、所属する全道の山岳ガイド・自然ガイドに対して啓発チラシのPDFファイルを一斉配信しています。また、登山ツアー旅行業者やアウトドア用品を扱う店舗、出版社などにも情報の配信がはじまっています。

このような動きの中で知床山考舎に対して問い合わせなどをいただきました。一部には誤解もありましたので、以下、知床山考舎のスタンスを明らかにします。

知床山考舎では2003年の開業以来、携帯トイレを使用してきました。登山道の整備されたコースはもちろん、メジャーなルートや環境への負荷が大きくなると思われる場合の沢登りや積雪期についても使用していますし、登山以外の自然散策でも使用しています。

お客さまには計画書作成の時点で携帯トイレ使用について明記しておき、入山するまでに使用方法をレクチャーしています。携帯トイレ自体は入山時に配付して使用した場合は料金をいただいています。リピーターのみなさんは持参されるか、あらかじめ購入する旨連絡してくることが多くなりました。下山後は回収して自宅まで持ち帰り、町担当者に確認した方法で家庭ゴミとして処理してきました。

今回の回収事業にあたり知床山考舎は事業実施側ではありませんし、検討委員などのような係わり方もしていません。

これまで蓄積したノウハウとして使用や回収にあたって生じるであろう問題点や広報先の提案などを、事業主体である行政(主に斜里町)に対して自主的に提案などしていますが、残念ながらこちらが思うように活かされていないと感じています。行政側は発生するであろう問題に対して、実行しつつ、実際に問題が生じれば対応する、という見解をとっています。

知床山考舎は携帯トイレの利用や回収方法に関して、ガイド、携帯トイレを販売する所、宿泊施設、ゴミ箱を設置されている商店などが共通の認識をもつことが必要なので、事前学習会などもしてはどうかと斜里町に提案しています。

知床山考舎は今後も回収システムの事業主体である行政に対して提案していくつもりですし、携帯トイレの利用普及をさらにすすめていくこととしていますが、みなさまからも疑問点や問題点、改善案などを提示していくことが必要だと考えます。ご提案される際に知床山考舎を経由いただく必要はもちろんないですし、現状ではガイド協議会での検討事項とする必要性も感じていません。

なお、斜里岳においても昨年2007年秋季から清岳荘で携帯トイレの回収が有料で行われていますし、今シーズンからは販売も行われる予定です(実施はいずれもNPOきよさと観光協会)。

知床山考舎は羅臼岳や斜里岳で携帯トイレを使用することは対処療法でしかなく一過性のものと考えています。最終的には拠点トイレが必要でしょう。しかし現状ではベストな方法であると考え行動しています。

みなさまも携帯トイレ利用にご理解とご協力をよろしくお願いします。みんなでより良い山岳トイレのシステムづくりをしていきましょう。


2008年6月13日



知床山考舎 代表 山岳ガイド 滝澤大徳


羅臼岳携帯トイレ回収システムについての知床山考舎のスタンス